« お久しぶり | トップページ | 午前集中 »

2008年7月 3日 (木)

勉強のやり方

今日は勉強のやり方について書きます。出来れば週に一度くらいこのネタで延々と書き続けたいと考えています。

勉強を効率化・合理化するための大原則として、私が思うのは、いま何のために何をしているかを意識することだと思うんです。そうすれば自然と勉強が合目的的になってくると思うんです。

基本書を読んだほうがいいとか、判例を読んだほうがいいとか、判例百選はやらなくていいとか、そういう議論がありますが、あまり本質的なものじゃないと思うんですよね。何のために読んでいるのかを強く意識していれば、どんなものだって役立つと思うんです。もちろん合格に。

どんなテキストだって向き・不向きがあります。

例えば、柴田先生のレジュメは単語しか書いていないので早く・効率的にやりたいときはとてもいいですが、じっくり考えたい時はとても不向きです。その点、基本書は考えるいい素材になります。しかし、基本書は司法試験に向けて書かれたものではないので、試験には不要なところがたくさんあるわけです。ですから、漫然と基本書を読むのは非効率といえます。

ただ、自分では択一対策に判例を読み込むがのいいと思っていてもそれが間違っていることもありえます。これは覚える知識だと思っていても、実は考えればわかるし、考えて解くべき問題だったということもたくさんあります。ですから、何でも自分で考えるのではなく、予備校の指導に従うことも必要です。むしろ予備校の指導を基本において、学習すべきだと思います。何十年ものノウハウがそこにあるわけですから。

ここで注意したいのは、両者は対立概念ではなく、予備校の指導に従うにしても、常に自分はなぜこの行動をとっているかということを意識するべきです。

どういうことかというと、例えば、予備校が論証を覚えろ、と言うのなら、素直に覚えます。覚えるか覚えないかを自分で考えるのではないのです。覚えるときに、何のために覚えるのかを考えながら覚えるのです。

論証を覚えるのは論文で書くところです。覚えていないとかけないから、覚えるわけです。そう考えますと、条文に書いてあることは少なくともフレーズ単位では覚えなくてもいいことになります。覚える順番も、ここを書けなきゃおわってるな、という部分を覚えることになります。

民法では要件・効果が大切だと思って、改めてテキストを読み返したとします。

ところが、すっかり忘れていたところが山ほどあるので、逐一復習していくうちに何をやっているんだかよくわからなくなって、テキストの隅から隅まで全部読んでしまった。これでは当初の目的は達成されていません。もちろん、忘れたこと復習するのは大切ですが、要件・効果を覚えるためにテキストを読んでいる以上は、要件・効果以外は不要とみなして復習すべきなんです。漫然とテキストを読むのはよくないとわかっていても、結果として漫然と読んでしまうのはこういった原因があると思うんですよね。

先ほどの例で、わからないところを放置するのはよくないのではないかという意見もありましょう。もし、そう思うのなら、一端、目的をリセットした上で別の行動をとるべきです。とりあえず勉強しているんだから、何かはプラスになるだろうと思っていては効果も出ないと思うし、出たとしても試験間近で自分が今まで何をやってきて、何ができて、何ができないのかというのが全然わからないと思うんです。

それに、具体的な目的を意識することで目的に適っていないものは、すぐに違うものに変えることができます。参考書の浮気はよくないといいますが、いまの目的に合致していないのならば、どんどん変えるべきです。用途別に参考書があるのなら、それはそれで全部が中途半端におわったのではなく、全部を部分的に使い込んだというべきです。

そんなわけで、是非、自分が常に何のために何をやっているかを意識してみるといいと思います。常に、というのが大切です。常に、というのは毎日とかではなく、30分に1回、数ページめくるたびに、休憩のたびに思い返すということです。

勉強のコツとして、そんなもんかと思ってくれたら幸いです。何もこれが絶対というわけでもないし、私が物凄い結果を出してるわけでもないし、小市民の知恵だと思ってください。

« お久しぶり | トップページ | 午前集中 »

勉強法」カテゴリの記事

コメント

法娘さん? 憲娘さん? 倫娘さん?

失礼しました。
のりこさん、ブログ書いている時(特に方法論について)どんな人(学習レベル)を想定されてますか。やはりご自身の勉強計画や見直しといった部分も含まれておられるでしょうから、本人基準でしょうか。今回の記事もですが、対外的な勉強方法論の発表の場的色彩が強く感じられる時があり、まさにそれが一番好きな読者の一人なんですが・・・。ちょっとのりこさんの言う、ぐだぐだになってますね。
具体例についてもう3歩ほど御慈悲があればと。例えば、以前の事前抑制の指を使った覚え方のような、初級者向けのものもたまにやっていただけたら有難いです。
論証なども何か具体例をたたき台にして、やっつけてもらえると嬉しいです。

タダで覗き見して、なお要求などと図々しくてすみません。
パソコン不調から帰ってきたのりこさんから何かしらの意気込みのようなものが感じられて、つい・・・。
下位層読者の戯言と。

>弁済さん

>どんな人(学習レベル)を想定されてますか。
ご指摘の通り、自分基準ですね。
ただ学習レベルというよりは残された期間がどのくらいかという基準で、勉強法を意識しています。ちなみに今回の記事は学習レベルに関係なく言えることだと思います(強いていえば、入門が終わらせてかつそれについてそこそこの知識が入ってるくらいでしょうか)。

>具体例についてもう3歩ほど
この記事で言っていることについて、でしょうか?
私の書き方がわかりにくかったかもしれませんが、今回は意識レベルの問題で、テキスト等を読む時に目的を決めて(ex.基礎知識の再確認)その目的を意識しながらその目的にあった形で読む(ex.細かな択一プロパーは飛ばして読むなど)というものです。割と根本的なところなんですよね。

もっと使いやすい(?)、論証の覚え方、テキストの読み方みたいなことについてはまた随時書いていきます。

要求があると、とてもうれしいです。
受験生の悩みなんて大体似たようなものですから必ずニーズもあるし、私のためにもなると思います。
忌憚なく意見や要求を述べてくれればと思います。


もし、質問に対して噛み合っていない回答をしていたら、もう一度聞いてください。
何かずれている気がするので(>_<)

か、・・噛み合ってます。 噛んでしまいました。

森を見るのか木を見るのかはっきりさせる。木を見に森へ入ったならあれもこれも目移りして森の中を散歩しない。そして木については「この木」にこだわらず「同じ種類の木」であればそれらから必要なものを選択し自分の見たかった木にする。何故、何のためにその木を見ているのか気にしながら木を見る。き、き、きぃー!
今回の講義についてこんな感じの理解で宜しいでしょうか。
基準設定については、指摘ではなく今後のお願いです。一応、念のために。
御自身のためになるとの言葉に乗じて言わせてもらえば、自分同等ないしそれ以上の者に説明する時は相手の知識がそれを容易にしまた補ってくれるところもありますが、自分以下の者に説明する時は日頃の学習・復習の中で常識となって通過していたところにも見直し・確認の契機となるかな、なんてそもそも実体の知れない相手に教える義務も理解させる必要もないわけで、まさにすり替えですね。
今後の「論証覚え方実践講義(初級編)」、楽しみにしています。

野菜さんと弁済さんは別の方ですか?

>野菜さん
その理解でいいのだと思います。
補足するなら、要件効果を確認するためにテキストを読んでいるなら、そのたった今やっている要件効果がそもそも試験においてどう役立つのか、試験の何の対策をしているのかを意識するといいんだと思います。こういった小さな心がけが自然と集中・効率化に繋がっていくと思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« お久しぶり | トップページ | 午前集中 »

赤Google

  • ウェブ検索
    カスタム検索

VIP

無料ブログはココログ

読んだ本

blogランキング